“素材の旨さを活かしきる”。
情熱が蘇らせた幻の伝統調味料。
室町時代末期に考案されたものの、より利便性を求める時代の流れのなかで、忘れ去られてしまった調味料。
それが、「煎り酒」です。
万能調味料として室町の人々に重宝された「煎り酒」は、その名の通り「酒」を用いてつくられる調味料。
日本酒を煮詰めて梅干しや昆布、かつお節などを合わせて作られます。
出汁の風味、梅の酸味が合わさった上品な旨味を持つ「煎り酒」。
「煎り酒」自体に旨味があることで、塩分を抑えて素材の持ち味を引き出すことができます。
ところが、この「塩分が少ない」という点が保存性の面でネックとなり、
江戸時代には塩分が高く長期保存に向く醤油にとって代わられることとなりました。
この「煎り酒」を、京都 伏見の老舗酒蔵、「山本本家」と
素材にこだわり抜く名店として名高い「そ/s/kawahigashi」が現代に蘇らせました。