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熱燗とは?おいしい温度や熱燗の作り方、蔵元おすすめの日本酒も紹介

2024.12.25 コラム

寒い冬に飲むと、身体がポカポカと温まる熱燗(あつかん)。寒い冬の風物詩といってもよいでしょう。

この記事では、「熱燗を自宅でも楽しみたい!」という方のために日本酒の熱燗の作り方や温度、さまざまな熱燗の飲み方について解説します。

京都の蔵元がおすすめする熱燗向きの日本酒もご紹介しますので、この冬自宅で熱燗を楽しみたいという人はぜひ最後までチェックしてください。

 

熱燗とは50℃くらいに温めた日本酒。燗酒との違いは?

熱燗とは、日本酒を50℃程度に温めた飲み方を指します。読み方は「あつかん」。居酒屋でも提供される一般的な飲み方なので、普段日本酒を飲まない方でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

日本酒の飲み方のなかでも熱めの温度帯で、シャープな香りと味わいを楽しめるのが特徴です。

類似の言葉として「燗酒(かんざけ)」を知っている方もいるかと思いますが、こちらは”温めた日本酒”の総称を指す言葉。熱燗は、あくまで燗酒の種類のひとつなのです。

 

温度によって異なる日本酒の呼び方

熱燗は、日本酒を50℃くらいに温めたときの呼び方です。「熱燗」という言葉が広く知られているため、「温めたお酒=熱燗」という認識の方も多いのではないでしょうか。

実は日本酒は温度帯によって呼び方が変わります。日本酒は温度帯によって味わいや香りが変化するので、知っているとワンランク上の楽しみ方ができるでしょう。なお、20〜25℃は常温(冷や)、5〜15℃は冷酒と区別します。

 

熱燗はなぜおいしい?

日本酒は温めることで旨味や甘味、辛みを感じやすくなります。熱燗の50℃は、日本酒の旨味を引き出す温度といえるでしょう。

また、温かい日本酒を飲むことで身体が温まり、血行促進効果やリラックス効果も期待できます。肩こりや冷え性の方にもぴったりの飲み方です。

 

蔵元直伝、おいしい熱燗の作り方。レンジや湯煎で簡単にできる

寒い夜には、自宅で熱燗を楽しみたい気分になることもあるでしょう。ここからは、自宅で簡単にできるおいしい熱燗の作り方を解説します。

やさしくまろやかな味わいを楽しみたい人は湯煎で作る方法、とにかく手軽に作りたい人はレンジで作る方法をチェックしてくださいね。

 

熱燗器や徳利がない場合に代用できる道具は?

日本酒を温めるための道具である熱燗器(あつかんき)や徳利(とっくり)がなくても熱燗は作れます。

熱燗器の代わりに鍋、徳利の代わりに耐熱性のあるグラスやマグカップを使用しましょう。

 

まずは基本!湯煎で作る方法

<用意するもの>

  • 徳利(とっくり)

  ※耐熱性のあるグラスやマグカップでも作れます


<手順>

1.徳利のくびれの下あたりを目安に、日本酒を注ぐ

▶︎ポイント:日本酒は温めると膨らむので、入れすぎないようにしましょう


2.鍋に水を入れ、徳利などの容器を3/4程度まで浸す

▶︎ポイント:均一に熱が伝わることで、まろやかな味わいに温まります。日本酒がだいたい浸かる水位を意識しましょう


3.一旦徳利を取り出し、鍋を火にかけて沸騰手前まで温める

4.火を止めた鍋に徳利を入れ、3分程度で熱燗の完成

▶︎ポイント:鍋や容器の大きさによって、加熱時間は調整してください。引き上げた徳利の底を触って、やや熱いと感じるくらいが50℃前後といわれています。調理用の温度計があれば使用してもよいでしょう。

 

もっと手軽に!レンジで作る方法

<用意するもの>

  • 徳利(とっくり)※耐熱性のあるグラスやマグカップでも作れます
  • マドラーなど、かき混ぜるスティック状のもの


<手順>

1.徳利のくびれの下あたりを目安に、日本酒を注ぐ

▶︎ポイント:日本酒は温めると膨らむので、入れすぎないようにしましょう


2.電子レンジに入れて加熱する

▶︎ポイント:電子レンジに、熱燗のオートメニューがあれば使用しましょう。1合(180ml)なら、約60秒が熱燗(50℃くらい)の目安です


3.取り出した徳利をマドラーなどでまぜて完成

▶︎ポイント:日本酒の温めムラを解消するために、ひとまぜするのがおすすめです

 

 

何通りでも楽しめる!熱燗の飲み方

熱燗の楽しみ方は多種多様です。合わせる料理やおつまみを変えるだけで、飽きずに楽しめます。徳利(とっくり)やお猪口(おちょこ)といった道具にこだわってみるのもよいでしょう。

普段から日本酒を飲んでいる方も、この冬からチャレンジしたい方も、ぜひ奥深い熱燗の世界を堪能してみてください。

 

お料理やおつまみと楽しむ

冬になると恋しくなる熱燗は、さまざまな料理・おつまみとマッチします。日本酒の風味を引き立てる料理をチョイスするとよいでしょう。

 

温かい料理

鍋や蒸し物は、体を温めながら日本酒を楽しむことができます。おでんや、アサリや野菜の酒蒸しなど、ほっこりした味わいの料理と合わせてみましょう。

ネギや生姜など、体を温める効果のある食材を使った料理もおすすめです。

 

冬の野菜や魚介類を使った料理

熱燗の季節である冬が旬の食材を使った料理もおすすめです。

冬の日本海を代表する味覚の寒ブリや、12月〜2月が旬とされる牡蠣、クリーミーな鱈の白子などがぴったり。日本酒の旨味を引き立てるコクのある食材です。また、ふろふき大根や、長ネギを使ったおつまみならヘルシーに楽しめます。

 

和風の味付けの料理

お米が原料の日本酒は、同じくお米を主食とする和食と相性抜群。たとえばブリの照り焼きや牛すじ煮込みなど、ごはんに合う料理と合わせてみるのがおすすめです。

また、湯豆腐などのシンプルな味付けの和食も、日本酒の風味を邪魔しないので相性がよいといえます。

 

キャンプで楽しむ

変わった楽しみ方としては、冬のキャンプで焚き火を囲んで熱燗をいただくのもおすすめです。1人分の日本酒が瓶容器で販売されているワンカップなら、そのまま湯煎できて便利ですよ。

 

アレンジ熱燗を楽しむ

熱燗は、以下のとおりさまざまなアレンジを楽しめます。ぜひお気に入りの飲み方を見つけてみてくださいね。

 

ヒレ酒 炙ったフグのヒレを、75~80度まで温めた日本酒に浸ける
甲羅酒 カニの甲羅に日本酒を注ぎ、甲羅ごと加熱する
出汁割り おでん出汁・お吸い物・鍋・そばつゆなどと割る
たまご酒 溶いた卵に熱めた日本酒を注ぐ


ほかにもはちみつ+レモンやカルピスなど、甘い味付けにアレンジもできます。

 

京都の蔵元おすすめ、熱燗に合う日本酒3選

熱燗は温め方も重要ですが、飲みたい温度に適した銘柄を選ぶことも大切です。

燗酒に向いている酒質としては、普通酒系・本醸造系・純米酒系が挙げられます。華やかな香りの大吟醸・純米大吟醸・吟醸・純米吟醸も悪くありませんが、こちらは冷やして香りを軽やかに楽しむのがおすすめです。

ここでは、京都の老舗酒蔵・山本本家がおすすめする<熱燗に合う日本酒>をご紹介します。

 

神聖 特別純米原酒 超辛口 日本酒 1800ml

味わい 濃醇辛口
原材料 米(国産)、米麹(国産米)           
原料米 京の輝き100%
アルコール 17度以上18度未満
精米歩合 60%
価格 3,300円(税込)

※価格は2024年12月時点のものです


京都府産の米「京の輝き」を100%使用した、超辛口の味わいとキレのある後味が特徴の日本酒です。ミラノ酒チャレンジ2019純米部門で金賞を受賞しています。

熱燗のほか、冷やしや常温、ぬる燗でもお楽しみいただけます。

▶︎商品詳細(神聖 特別純米原酒 超辛口 日本酒 1800ml)

 

鐡斎 上撰 本醸造 日本酒 1800ml

味わい 淡麗辛口
原材料 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール           
アルコール 15度以上16度未満
精米歩合 65%
価格 2,167円(税込)

※価格は2024年12月時点のものです


まろやかなコクと後味のキレのある辛口の味わいが特徴の日本酒。ぬる燗・熱燗で飲むほか、冷やして飲むのもおすすめです。

全国燗酒コンテスト2016お値打ち熱燗部門で最高金賞、2017・2018年も金賞を獲得しています。

▶︎商品詳細(鐡斎 上撰 本醸造 日本酒 1800ml)

 

神聖 純米酒 1800ml

味わい 淡麗辛口
原材料 米(国産)、米麹(国産米)           
アルコール 14度以上15度未満
精米歩合 70%
価格 2,123円(税込)

※価格は2024年12月時点のものです

 

爽やかなのどごしとコクのある味わいが特徴的な純米酒。熱燗のほか、冷やした一杯もお試しいただきたい一品です。

全国燗酒コンテスト2021お値打ち熱燗部門で金賞を受賞しています。

▶︎商品詳細(神聖 純米酒 1800ml)

 

熱燗で心も身体も温まろう

 

<記事のまとめ>

  • 熱燗(あつかん)とは、日本酒を50℃程度に温めた飲み方を指す言葉
  • 熱燗はレンジや湯煎で、自宅でも簡単に作れる
  • 熱燗には、合わせる料理を変えたりアレンジを加えたりすることで何通りもの楽しみ方がある
  • 熱燗をより楽しむには、温度に適した銘柄を選ぶことも大切

 

この記事では、日本酒の熱燗の作り方やさまざまな熱燗の飲み方について解説しました。熱燗は自宅でも簡単に作れるので、ぜひお気に入りの飲み方で楽しんでみてくださいね。

 

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